Toeic(トイック)は必要か?

TOEIC

はじめに

本ブログは1年以内にローコストで英会話を習得したい方向けに、その方法をまとめています。なぜそのブログ内でToeicについて触れているのか。そもそも会話レベルを高めるためにToeicは必要なのでしょうか?

私は目的(どういう会話を身につけたいのか)によると考えています。

私は1年オーストラリアでワーキングホリデーをしました。その1年間で会話を身につけ、今は雑貨メーカーの海外卸営業担当として、英語で営業活動を行っています。

外国人の友達を作って楽しく交流したいのであれば、Toeicは不要と思います。

もし貴方が”意思疎通ができる”を超えてネイティブに近い自然な会話ができるようになりたい

生活上発生する事 例えば車を買い換える、クレジットカードの明細について問合せをしたい、家のトラブル処理をする

仕事で同僚や取引先とTPOに合う自然な会話ができるようになりたい、読み書きも苦しまずできるようになりたい。

という方はToeicを受けられることをオススメします。

理由は日常生活に関わる事、仕事でのやりとりが出題されるからです。だから自分の理解度、対応力を図ることができますし、またToeicの試験勉強を通してこういったネイティブの英語に触れることでなチュルラルな英語表現、豊かな言い回しを身につけていけます。

ハイスコアをとることで「自分の英語は世界で通用する」と大きな自信に繋がります。

Toeicの最短学習方法を知りたい方はToeic最短、最速勉強法を併せてお読みください。

そもそもToeicってなに?

下記が一般的に認識されているToeicの概要です。

  • 世界共通のテスト
  • 米国にある非営利テスト開発機関であるETSが開発
  • 日本では国際ビジネスコミュニケーション協会が運営
  • 日常生活と国際的なビジネスシーン両方での活きた英語力を測定
  • 年間受験者数 – 日本 230万人、世界700万人  *2021年度公式数字
  • 個人受験用、団体受験用(IP)に分かれる
  • さらに5種に分かれるが、広義で”Toeicは”聞く・読む力を測る TOEIC® Listening & Reading Testを指す。
  • 本ブログでもToeic = TOEIC® Listening & Reading Testとして記載
  • 就職、転職に役立つ
  • 10点~990点、5点刻みのスコアで評価。
  • 試験回数 14回 / 年間
  • 受験料 7,810円 *2023年現在

Toeicは持っていると有利なのか?

一般的には持っていると履歴書に書くことができ600点以上のスコアがあれば就職活動、転職活動に有利と言われています。また一方で形骸化している、という見方もあります。Toeic990点満点を目指して趣味で受け続けている人も一定数います。

Toeic受験のメリットとデメリット

メリットー私の考えでは700点以上とっていればそれなりに英語ができることが客観的に証明でき、就職、転職活動に役立ったり、海外に関わりのある業務を任されるチャンスにも恵まれると考えています。

デメリットー受験コスト。1回の受験に8000円弱費用がかかりますし、教材や勉強にもコストが発生します。

Toeicスコアとレベルの目安

平均点は620点前後。一般的には600点を超えてくると履歴書に書けるレベルと言われます。

さらに細かい区切りでは、

  • 600点~695点 – 基礎力は十分に備わっている 10%
  • 700点~795点 – 高いレベルの英語力を備えている 9%
  • 800点~895点 – 仕事で使いこなせるレベルの英語力を備えている 5%
  • 900点~990点 – ネイティブに近い英語力を備えている 上位4%

実際はどうなの? Toeicスコアとレベルの目安

これはスコア895点(2023年10月)ホルダーの私の主観です。経験、専門、職種により変わってくるところかと思いますので参考程度に。

「Toeicスコアと会話力は一致しない」と思います。

600点くらいでも日常会話が苦労なくできる人がいる一方で、800点ホルダーでも会話はできない人もみてきました。

私は25歳の時に仕事をやめて1年オーストラリアでワーキングホリデーをしました。1年で英会話を苦労なく喋れるようになり帰国してすぐに最初のToeicを受験、720点でした。それから20年超経過しその間は貿易業務、日常的にコレポン、海外子会社の外国人同僚や海外顧客と商談を仕事で行っています。ですが日本で日本語メインで生活をしていると英会話力は衰えます。正直なところ、喋れますが発音は悪くなったし、考えなければ英語は口からでません。喋りながら文法の誤りに気づき自己嫌悪になります。それでも2023年に受験した際895点でした。

そういった実体験からToeicは英会話力を図るテストではなく、総合的な英語のコミュニケーションレベルを図るモノと考えます。

Toeicは形骸化している?

ところでToeicは形骸化しているという意見を聞くことがあります。私自身、どの程度日本の外では受験されいているのか、世界から見た日本のToeic受験者のレベルはどうなのか気になったので調べてみました。

まず国毎の受験者数は調べましたが情報がでてきませんでした。非公開情報のようです。日本のToeic受験料が8,000円近いこと、国毎のGNP差を考えると受験者数は国によりかなりのばらつきがあるのでしょう。先進国であれば8,000円程度は一般的に払えるかもしれませんが、発展途上国だと英語を学習したりこの受験料が払えるのは、良い教育が受けられる富裕層に限られるのだと想像します。

国別平均点、世界からみた日本のレベル

その考えを前提にこの2022年の平均値ランキングをみてみましょう。このランキングはToeicテスト開発機関であるETSが発表している公開情報で、受験者数が500人を超える国が掲載されていますが、500人は日本の受験者数230万人のわずか0.2%です。世界の総受験者数が700万人と言われているのでやはり受験者数は国毎にかなりのばらつきがあると考えられます。

続いてスコアをみていきましょう。ドイツ、イタリア、ベルギー等がランキング上位にいるのは納得ですが、レバノン、フィリピン、チュニジア等の国ではもしかすると、英語の学習やToeic受験の機会に恵まれる人は限られるのかもしれません。そして日本は41カ国中28位と残念ながら高くはありません。日本国内であれば600点~700点台で通用するのかもしれませんが、グローバルに活躍していきたい方は、諸外国とも肩を並べられる800点台を目指されるとよいかもしれません。

RankCountryListeningReadingTotal
1GERMANY439384823
2LEBANON426378804
3ITALY403369773
4BELGIUM402370771
5SPAIN386362749
6PHILIPPINES407341749
7COSTA RICA396333729
8TUNISIA384333717
9MOROCCO387330717
10FRANCE372330702
11PERU358333690
12JORDAN375311686
13BRAZIL357319675
14KOREA374301675
15MADAGASCAR359314673
16EGYPT374296670
17MYANMAR359309668
18COLOMBIA350316666
19POLAND361302663
20ALGERIA358301660
21MALAYSIA360286647
22CHILE338295633
23GREECE343280623
24CAMEROON328280609
25BENIN313275587
26COTE D`IVOIRE312274585
27TAIWAN308259568
28JAPAN309252561
29BURKINA FASO300261561
30REUNION304254558
31ALBANIA300256556
32MEXICO301254555
33SENEGAL298251549
34CHINA286262548
35VIETNAM293245538
36GABON292240533
37MONGOLIA308223531
38HONG KONG300229529
39THAILAND302225526
40CONGO REPUBLIC284231515
41INDONESIA274198472
*出典元 – toeic-listening-reading-report-test-takers-worldwide(ETSがまとめた2022年スコア集計)

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。本記事の概要を下記にまとめます。

・Toeicが必要か不要かは人による

・世界のToeic受験者は700万人。日本のレベルは41ヶ国中28位。

・Toeicで会話の実力は測れない

・Toeicは形骸化しているという意見もある。

・国毎の受験者数はかなりばらつきがあり、経済格差もその差を生む要因。

・Toeic受験をお勧めする人=仕事で英語を使いたい人、自分だけでなく相手にも気持ちよく会話を楽しんでほしいと考える人。

・Toeic試験学習をすることが自分の英語矯正になる。

・日本の順位は41ヶ国中28位。

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