Toeic最短、最速勉強法

TOEIC

Toeicの効果的な勉強法とは?

本記事では短時間、ローコストでスコアをあげていくためのToeicとの取り組み方、勉強方法、考え方についてまとめています。Toeic模試は200問を2時間ノンストップで解く過酷な試験です。リスニング、文法、速読だけではなく、Toeic独特のクセのようなものをおさえておかないと、なかなか高得点はねらえません。それだけでなく、膨大な問題量を2時間で解くためにはかなりの集中力と体力を必要とします。

逆に言えば、正しく攻略すれば得点は得やすく、英語に苦手意識をお持ちの方でも700点くらいまではとれると考えています。

本記事をお読みいただくことでToeic模試への取り組み方、心構え、勉強方法が分かるだけでなく、きつい試験中どこで力を抜くかも分かるので受験意欲をたかめご準備いただけると思います。

Toeicについて詳しく知りたい方のためにToeic(トイック)は必要か?をまとめています。

私のベストスコアは895点です(2023年取得)。全200問・990点満点で5点刻みだから19問落としたことになります。目標900点超えとし3ヶ月の間学生時代のどの瞬間よりも勉強しました。食べる、寝る、仕事する以外の時間をToeicの勉強に捧げ、「1問も落とさないぞ!というくらいの気持ちで臨みました。」

残念ながら結果は900点届かず。

正直なところ、非常に悔しいです。世の中にはToeic満点を目指して趣味のように受験し続ける人が一定数いらっしゃいますが、ハマる気持ちを少し理解できました。でも私は受け続けません、なぜなら私が目指すのは、プロフェッショナルでもプライベートでも相手と気持ちよく楽しくコミュニケーションができること。そしてToeicは英語のレベルははかれますが、会話力を高めるトレーニングにはならないからです。なので自身のコミュ力を上げることにこれからの有限な時間を使います。きっとToeic満点よりもこっちの方が難しく、永遠の勉強になると思っています。

ただいつかは900点ホルダーになりたいです。なのでまたToeicは受験すると思います、そのうちね。

今は私と同じようにハイスコアを目指される方、Toeic受験を初めて検討されている方、スコアアップでお悩みの方向けに本記事を書いています。私の経験が皆様のスコアアップのお役に立てれば幸いです。本記事をきっかけに900点ホルダーが生まれたら、本当に嬉しいです。Toeic受験される方は是非目指されてください。

Toeic模試の構成

まずToeicは下記の問題構成になっており、すべてマークシート方式です。

L/R制限時間
L45分間
R75分間
合計120分間(2時間)
L / RPart設問問題数(問)特徴
L161つの写真を見ながら流れる4つの短い説明文の聞き、写真を最も適切に説明している文を選ぶ。
L2252者の会話。質問が1つ、それに対する3つの回答が流れ、最も適切な回答を選ぶ。
L313392~3者の会話が流れる。設問と4つの回答を読み、最も適切な回答を選ぶ。図などを流れる会話と関連付けて回答する設問もある。13会話 x 3設問
L410301名が話すアナウンス、広告、ナレーション等と問題用紙に書かれた文章や図等を関連付け4つの選択肢から回答。10 x 3設問
R530短文の穴埋め。4択。文法、語彙力が問われる。
R6416長文穴埋め。4択。4つの長文に設問が4問ずつの構成。
R71554複数の長文を読み適切な回答を4択から選ぶ。社内メール、広告、レターなど様々で制限時間内に回答するのがなかなか大変。
合計200

対策-Listening1 ~概要~

Listeningは流れる会話を聞きながら回答していくので、時間配分を気にする必要はありません。

ただ答えが分からず悩んでいると、次の会話が始まりリズムが乱れます。そうするとリカバリーが難しくなる。

なのでわからなくても焦らず回答し、気持ちを切り替えて冷静に次の問題に移り、ひとつひとつ集中力を切らさず回答していくことが大切です。

練習段階で実際のスピードより早めの音声で聞き、耳慣れ・回答のスピード感になれておくことをお勧めします。

L / RPartスコアアップ対策、コツ
Listening1リスニングと回答スピードに慣れておく。
Listening2質問や会話に対する明確な回答ではないパターンもあるため、しっかりと意味を理解することが大事。
Listening3会話が始まる前に設問にサッと目を通しておくと、会話のどこに注力すべきか備えることができる。(人により意見が分かれるが)私は4択の回答は読まない方がよいと考える。記憶がまざり混乱するため。どちらが適しているかご自身で試されることをお勧めします。
Listening4会話が始まる前に設問にサッと目を通しておくと、会話のどこに注力すべきか備えることができる。5Wを意識しながら聞く。つまり話し手、聞き手が誰か、どこで、何をといった情報。また表やリスト等の補足情報がある設問の場合はそれにも目を通しておく必要がある。*事前に選択肢に目を通すか否かはPart3と同様ご自身に合う方を知っておくとよい(私は目を通さない派)

対策-Listening2 ~聞き取れない音~

イギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア、ニュージーランドのアクセント等も混ざります。私はアメリカ英語慣れしており、イギリス英語は聞き取りにくいと感じます。ですが初めのうちはどこの国の英語なのかはあまり気にする必要はありません。勉強を重ねるうちにわかってくるでしょう。

リスニングで正解できなかった問題は、ディクテーションをしてみるとよいです。ディクテーションとは音声で流れる英語を書きとるトレーニングです。メリットは集中して聞くので耳を鍛えられます。そして”聞き取れない音”があることに気が付くようになります。自分が「どの音を聞き取れないのか」それに気が付くと、聞き取れなかった音を耳がキャッチし、理解できるようになります。そうするとリスニング力は飛躍的に高まります。

やってみるとわかりますが、ディクテーションは難しいです。”a”, “The”や”him”等、聞き取れないことに気が付きます。例えばその前に来る単語と繋がった発音に変る傾向があります。具体的にいうと”I told him~”という一節の場合に、”アイ トールディム“等とToldのdとつながり、さらにHimのHが落ちて聞こえるのです。目で見るとなんのことないのですが、音だけ流れる場合に意外にもわからないことがあります。

一度わかってしまえば、2回目からは気づけるようになっていきます。ディクテーションをし始めの時はとにかく時間ばかりかかり、焦るでしょう。でもとても効果的な勉強方法です。Toeicで高得点をとるだけでなく、実際に会話についていけるようになりますよ。

対策-Reading まずは、”脱塗り絵”を目指そう。

Readingは5,6, 7の3パートからなる。これが辛い。時間が足りない、集中力が続かない、焦る。Readingの方が難易度が高い。配点構成は990点中ListeningとReadingはそれぞれ495点満点。一般的な傾向としてはListeningが正答率が高く、Readingはそれよりも落ちる。Toeic受験者の多くがReadingに苦しみ、時間が足りなくなるために残りの数分で当てずっぽうでマークシート方式の回答を埋めます。別名”塗り絵”とも呼ばれます。でも心配しないでください。誰もが最初は塗り絵です。800点台持っている人でも全問回答できない人はザラにいるようです。まずは脱塗り絵を目指すだけでも700点、800点とスコアを伸ばしていけるはずです。

ちなみに私のスコア構成は895点中Listening465点(100問中-6問)、Readingが430点(100問中-13問)。

時間配分 – 1番の対策は時間配分です。塗り絵にならないよう、日頃から時間を意識して勉強することで各設問にかけられる時間配分を体に覚えさせましょう。分からない問題に立ち止まったり、何度も同じ所を読み直す時間はありません。わからなかったら、その問題は捨てて次に行きます。

パート毎、設問毎にかけられる時間は限られます。例えばpart5の短文穴埋めなら10分、30問あるので各設問を20秒以内に回答する必要があります。

次にPart6も10分、6つの長文と4つずつの設問があるので、それぞれを1分40秒以内に回答します。

最後にpart7です。これがゲームでいうならラスボスのような存在です。各問題を解くためには2~3つの長文をよまなければならず、計15題からなり膨大なボリュームです。part7の制限時間を55分にして、15の設問を3分40秒以内に回答すれば全問解けます。

パート毎のボリューム感と制限時間はこちらの表にまとめました。

L / RPart設問問題数(問)スコアアップ対策、コツ時間配分
Reading530文法と語彙が問われる。問題集や模試で制限時間内に正答できるよう数をこなす。繰り返すことで自分の間違える傾向がわかり、苦手な文法の理解度を高める。*金フレで語彙力をつける(*後述)。10分 / 20秒 x 30問
Reading6416穴埋めは文意、文法、語彙のいづれかを理解し正当できる。前後の文の時制10分 / 2分30秒 x 4長文
Reading71554順番通りに回答する必要はないので、15題の問題を一通り眺め簡単そうな問題や短時間で済ませることができそうな問題から回答する。55分 / 3分40秒 x 15題(複数長文 x 3~4設問)

この時間配分を時計を見なくてもこなせるようになったら、落ち着いて本番の試験に臨むことができ、実力を存分に発揮できるでしょう。

そのために何度も制限時間内に回答し、スピード感を体に覚え込ませましょう。

問題はいかにこの本番に近い環境や問題を用意するか、ですよね?私は2つの教材を主に使いました。Toeic対策教材は星の数ほどあってどれを選ぶべきか迷いますが、あれこれ手をださず自分で決めた数個に絞り反復するのが最も効果が高いと私は思います。

895点をとった私の勉強方法、使用教材

最も注力したのは、スピード感と出題傾向になれ全問を制限時間内に回答できるようになることです。前述の通りボリュームが半端なく多いのとノンストップ2時間は集中力が持たないからです。慣れておかないとパニックに陥ったり、気が焦って集中できなかったりと、実力が出し切れないことにもなりかねません。

受験料8000円を払い貴重な休日を使って実力以下の結果を受け取るなんてイヤですよね?

そのために主に使ったのは、公式Toeic模試とスタディサプリのTOEIC L&R Test対策コース(*以降 スタサプ)です。公式Toeic模試は主に週末と平日の就寝前、スタサプは往復の通勤時間でみっちり使い倒しました。この2教材の概要、良かった点は後述します。

公式Toeic模試

私が実際に使った模試「toeic l&rテスト至高の模試600問」アルク

模試はたくさんありますが、これに決めた理由は

・模試3回分で2800円とコスパが良かった。

・付属のRomだけでなくL問題音声をダウンロードしてPCやスマホで聞くことができる。スピード変更も可能なので、聞き取れない箇所をスローで聞いたり、速度なれするために早く調節することができる。

・回答と解説を切り離せるので、軽くできる

・付属のマークシートで本番さながらの学習ができる

模試を使った学習方法

2時間ぶっ通しは最初はキツいので、LとRに分けて時間をとり学習しました。

L まずは通しで回答、すぐに答え合わせをして、落とした問題傾向(自分の弱点)を分析します。この模試の良いところは各設問毎に必要となる基礎力(語彙、文法、読解力、発音など)がまとめられている点です。答え合わせで自分の弱点に気づけ、得点アップに直結する強化ポイントがわかります。

R まずは制限時間75分を無視し、通しで全問を解いてみます。100点中の正答が何問なのか、時間はどのくらいかかったのかを記録します。自分の実力を知るのです。

次に落とした問題となぜ落としたのかを分析していきます。L同様弱点の見つめです。解説を読んで納得できない箇所がある場合、中学までの文法で分かっていないところがあるかもしれません。その場合はネットで検索しましょう、文法書に戻るのはやめましょう、時間がもったいないので。ネットを見れば詳しく述べられているからです。

Reading速読訓練

単語毎でなく、文を固まりでイメージで捉える

1読で理解する

この2つを意識しながら読むだけでスピードは一気にあがります。”速読”と書きましたが私は速読をしっかりトレーニングしたわけではありませんし、読解は苦手です。英字新聞の理解度は自己採点60%程度でしょうか。とはいえ、Toeic Rはこのトレーニング、模試、スタサプでしっかり読みつつも最後まで回答できるようになりました。

模試と合わせて利用した神アプリ(タイムキーパー)

Readingの75分100問は時間との闘いです。私はアプリを20秒毎に経過を音で知らせてくれるように設定し、模試を繰り返し解きました。

無料のものがいろいろあるので、ご自分で使い勝手の良さそうなものを探してみるとよいかもしれません。

ご参考までに私が使ったのは”タイマー、ストップウォッチ、タバタ(開発者:Riccardo Camattari)”というそのままのシンプルなアプリで無料です。広告は入りますがそこまで邪魔には感じず、感覚的に操作できる点も使い安かったです。”タバタ”で制限時間、インターバル共に20秒毎に設定し、大体75分で終了するように設定していました。

20秒毎に決めた理由はパート5の回答時間/1問が20秒だからです。繰り返しているとアプリがなくても時間の経過が体感で分かります。何度も言いますが、体にスピード感を慣れさせることがToeic攻略の第一歩です。

スタディサプリのTOEIC L&R Test対策コース(スタサプ)

私がToeic895点をとれた立役者は”スタサプ”と言っても過言ではありません。秀逸なアプリだと思っています。さすがリクルート。スタサプの申込方法、実際の活用方法は別記事:Toeic攻略は”スタディサプリToeic L&R Test対策コース”一択な理由。にまとめています。お悩みの方のお役に立てれば幸いです。

スタディサプリのTOEIC L&R Test対策コースベーシックプラン 3278円 / 月

6ヶ月パック -18348円 (3058円 x 6ヶ月)

12ヶ月パック – 32736円(2728円 x 12ヶ月)

追加を払ってパーソナルコーチをつけることも可能ですが、私はアプリだけのベーシックコースを利用しました。

気に行ったポイントは下記になります。

脱落防止の工夫がされている

Lは速度調節が可能なので本番より早い速度で学習できる

計20問の本番形式の問題があり、これだけでも実践が積める

タイムキーパー機能がついているので自分のスピードを把握しやすい

正答できなかった問題を自動でカウント、マークしてくれる

苦手分析を自動で行い、スコアアップに直結する問題や講義を提案してくれる

990点を何度もとる実力を持つ講師の講義動画が580本もある

失敗談 – 時計がない

スマホが一般的になって腕時計を持たない人もいるのではないでしょうか?私もその1人です。試験中、机上に出しておくことが許されるものは限られていて、スマホは当然許されません、アラームと電源をきってカバンにしまうよう指示されます。腕時計は許されています。最後にうけたテストで試験会場は近所の大学校舎でした、当然教室には壁掛け時計があるはずといったところ、その大学には時計がありませんでした。結局時計なしで試験に臨みました。一瞬”終わった”と頭が真っ白になりましたが、何度も模試をこなし時間配分を体が覚えていたので、時間内に全問解くことができましたが、腰を据えてToeicに挑む方はひとつ持っておくと、心臓にいいですよ。

まとめ

・ToeicはListeningとReadingが450点ずつ、計990点、制限時間2時間の過酷な模試。

・適切な学習方法で誰でも700点くらいまではとれる性質の試験。

・Listening partはリズムを崩さない、わからない問題は捨てて次へ。ディクテーションでリスニング力アップ。

・Reading partは時間配分がカギ。まずは脱塗り絵を目指そう。

・スタサプはそれだけでToeic対策を網羅できる高コスパな優秀教材。

・時計がない試験会場もあるので、腕時計を持って行こう。

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